野尻湖(のじりこ)は長野県の北部、上水内郡信濃町にある湖。芙蓉(ふよう)湖の別名でも呼ばれる。ナウマンゾウが出土する湖としても知られており、発掘調査が行われている。湖沼水質保全特別措置法指定湖沼。
長野県では諏訪湖に次ぐ2番目に大きい湖である。
諸説が存在するが、斑尾山の噴出物によってせき止められたとみられている。
日本で初めての揚水発電 揚水発電所が設置されており、国際的な避暑地としても名高い。また、寒冷地にあるにもかかわらず冬季でも結氷しない湖である。冬季には「ドーム船」と呼ばれるストーブを備えた船で行うワカサギ釣りが楽しめる。
1948年に地元住民が偶然ナウマンゾウの臼歯を発見したことにより、1962年から湖底や湖畔での発掘調査が始まった(野尻湖発掘)。発掘が行われるのは、野尻湖の西岸の立が鼻という岬付近の湖底である。地名を取って「立が鼻遺跡」と呼ばれるキルサイト(狩猟及び解体場)の遺跡である。春先に発電による湖水面の低下のため湖岸が沖合に後退する時期に合わせて発掘が行われる。現在までに多くの石器、骨器、ナウマンゾウやオオツノシカの化石などが出土した。また、地層中の珪藻、花粉の微化石を採取したり古地磁気を測定するためのサンプリングや、火山灰の分析などを通して、年代測定や古環境の復元も行われた。これらのことから、今から約4万年前の石器時代 旧石器時代に、野尻湖の周辺には人が住んでおり、大型哺乳類の狩猟をしていたとみられている。